日本チョコレート・ココア協会
English サイトマップ
チョコレート・ココアの健康パワー基礎講座チョコレート・ココア大辞典規約・統計チョコレート国際栄養シンポジウム協会について
Top > チョコレート・ココア健康講座 > Q13 チョコレートを食べると「ニキビ」ができると聞きますが、本当ですか?

チョコレート・ココア健康講座

Q13

チョコレートを食べると「ニキビ」ができると聞きますが、本当ですか?

A
ニキビは、皮脂腺からでたアブラが毛穴につまってしまい、そこに細菌が繁殖するためにできるもので、ホルモンのバランスがくずれやすい思春期、体調の悪いとき、皮膚を清潔に保っていないときなどに見られます。
1960年代後半に行われた米国の研究[1]では、「チョコレートをたくさん食べることとニキビが発生することは、直接の関係はない」と報告されています。
近年、ニキビの免疫学的な研究もされ始めましたが、チョコレート摂取とニキビの関連性を明らかにするには、さらなる研究が必要だと思われます。

ニキビの発生と食品成分・食事パターンの関連性については数多くの研究がなされており、少しずつ明らかになってきています。Cordainら(2002)[2]は、低糖質の食事がニキビの治療に有効かもしれないと報告しました。また、Spencerら(2009)[3]がまとめた「食事とニキビ」のレビューでは、特定の食事パターンがニキビに影響すると報告しています。高糖質の食事や、乳製品の摂取がニキビと関連している可能性があるとしていますが、チョコレートについては、カカオ成分とニキビを関連付ける確かな根拠はないと結論付けました。また、Ismail ら(2012)[4]は、マレーシアの若い成人の食事因子とニキビの関係について調査し、ミルクやアイスクリームを高頻度で摂取することや、高糖質の食事がニキビの発生に影響していることを明らかにしました。このことは、食事因子がニキビの発生に関与しているという仮説をサポートしており、ニキビの発生にピーナッツやチョコレート、食用油脂がどのように関わってくるか、ランダム化臨床試験が必要であると述べています。
チョコレートの摂取とニキビ発生の関係については、上述のように、確かな関連性が見られないという報告がある一方で、チョコレートの摂取がニキビの原因となるとする報告もあります。
Capertonら(2014)[5]は、ニキビの病歴のある14名の男性で、甘味料を含まない100 %ココアか加水分解したゼラチンパウダーを詰めたカプセルを使い、二重盲検ランダム化プラセボ(偽薬)対照研究を行ったところ、ニキビができやすい男性において、チョコレートの摂取がニキビの悪化と相関していると報告しました。同年Douganら[6]は中等度から重度のニキビのある人を対象に、1か月間、1日200 gのホワイトチョコレートあるいはダークチョコレートを摂取させ、ホワイトチョコレートの摂取がニキビの悪化と関連していると報告しています。しかしながら、ダークチョコレートとの関連性は見られませんでした。更に、2016年には、タイのVongraviopapら[7]が、ニキビのできやすい25人の男性に4週間、カカオ分99 %のチョコレートを毎日25 g食べさせたところ、ニキビがひどくなったと報告しています。同年、Delostら[8]は大学生を対象に、同じ糖質となるミルクチョコレート43 gまたはゼリービンズ15粒を摂取させ、摂取前後でニキビ病変の数がどのように変化したかを報告しました。その結果、チョコレートを食べた後だけがニキビの病変数を2倍以上に増やすことが分かりました。オランダのNeteaら(2013)[9]は、7人の健常人に、30 %ココアを含んだチョコレート50 gを4日間食べさせ、食べる前と後の血液を採取し、皮膚常在菌に添加した際にサイトカインがどのように変化するかを検証しました。その結果、チョコレートを食べることによって、TNFやIL-1βといった炎症性マーカーが増加することが分かりました。チョコレートが免疫システムを変えることにより、ニキビのきっかけとなるかもしれないと結論付けましたが、結果は予備的のもので更なる研究が必要であると述べています。
今のところ、チョコレートとニキビの関係性については一致した結果が得られておりませんが、その原因の一つには、チョコレートがポリフェノールやココアバター等、様々な成分で構成されているためと考えられます。チョコレートとニキビの関係性を明らかにするためには、チョコレートの個々の成分について、質の高い臨床研究によって解明していく必要があると思われます。

引用文献

[1] JE. Fulton Jr et al. JAMA. 1969, 210(11): 2071-2074

Effect of Chocolate on Acne Vulgaris

[2] L. Cordain et al. Arch Dermatol. 2002, 138(12): 1584-1590

Acne Vulgaris : A Disease of Western Civilizxation

[3] EH. Spencer et al. International Journal of Dermatology 2009, 48: 339-347

Review Diet and acne: a review of the evidence

[4] NH. Ismail et al. BMC Dermatol. 2012, 12: 13

High glycemic load diet, milk and ice cream consumption are related to acne vulgaris in Malaysian young adults: a case control study

[5] C. Caperton et al. J Clic Aesthet Dermatol. 2014, 7(5): 19-23

Double-blind, Placebo-controlled Study Assessing the Effect of Chocolate Consumption in Subjects with a History of Acne Vulgaris

[6] P. Dougan and N. Rafikhah Asian J of Clin Nutr. 2014, 6: 35-40

Dark and White Chocolate Consumption and Acne Vugaris: A Case-Control Study

[8] GR. Delost et al. J Am Acad Dermatol. 2016, 75(1): 220-222

The impact of chocolate consumption on acne vulgaris in college students: A randomized crossover study

[9] SA. Netea et al. Cytokine. 2013, 62(1): 40-3

Chocolate consumption modulates cytokine production in healthy individuals

このページのトップへ
サイトポリシープライバシーポリシー
Copyright (c) chocolate & cocoa association of japan All right reserved.