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チョコレート・ココア健康講座

Q19

チョコレートアレルギーとカカオアレルギーは違いますか?

A
チョコレートアレルギーとカカオアレルギーは違います。チョコレートアレルギーはチョコレートを食べた時、アレルギー反応が出ることをいうのですが、チョコレートは、カカオマス、砂糖、ココアバター、大豆レシチン(ミルクチョコレートの場合は乳製品)で出来ており、更にナッツや小麦加工品が入るものもあります。チョコレートに含まれる大豆・乳・ナッツ・卵を含む小麦加工品のタンパク質がアレルゲンになっている場合があります。カカオアレルギーはカカオマスに基因するアレルギーですが、カカオマスに含まれる生理活性物質はたくさんありますが、今までのところアレルギーの原因になったという研究報告はありません。しかし、微量ですが、カカオマスに含まれているニッケルが、接触アレルギー(ニッケル)の悪化をもたらしたと報告されています。

坂根(1995、1996)およびSanbongiら[1]は、in vitro, in vivo(マウス)の実験で、カカオマス抗酸化物質が、慢性炎症、アレルギー炎症に抑制作用があることを報告しました。カカオアレルギーはカカオマスに起因するアレルギーですが、カカオは生体アミンやメチルキサンチンを含んでいるところからこういったものがアレルギーの原因物質になると書かれたりすることがありますが、明解な報告はありません。
金属(ニッケル)アレルギーは、汗の塩分などにより金属(ニッケル)がイオン化して、体内に取り込まれ、ネックレス・ピアスや時計などによる皮膚のかぶれ(接触性皮膚炎)を生じることで知られていますが、食品中に微量の金属が含まれていると、症状を悪化させると言われています[2]-[4]。ニッケルアレルギーの人は、チョコレートの摂取は控えるべきでしょう。
日本食品油脂検査協会(1992)によれば、ニッケル含量はカカオ豆で平均5.12 ppm、カカオマスで平均4.81 ppm、又、市販のカカオ加工食品ではブラックチョコレートで平均1.09 ppm、ホワイトタイプでは0.04 ppm、粉末ココアでは平均12.7 ppmと報告されています[5]。又、Matissekら(1989)も、カカオニブやチョコレート類についてニッケル含量を報告しています[6]

チョコレート・ココア国際栄養シンポジウムでの関連発表

  • 坂根 剛「カカオマス抗酸化物質による免疫調節作用」:第1回チョコレート・ココア国際栄養シンポジウム(1995)
  • 坂根 剛「慢性炎症、アレルギー炎症に対するカカオマス抗酸化物質(CMP)の抑制作用」:第2回チョコレート・ココア国際栄養シンポジウム(1996)
  • 菅原卓也「カカオ抽出物の免疫機能に及ぼす効果」:第21回チョコレート・ココア国際栄養シンポジウム(2016)

引用文献

[1] C. Sanbongi et al. Cell Immunol. 1997, May 1, 177(2): 129-36.

Polyphenols in chocolate, which have antioxidant activity, modulate immune functions in humans in vitro.

[2] 丸山登久子 他 日本食品化学学会誌 2003, 10(3): 145-148

飲料水中の硫酸ニッケルによるニッケルアレルギーの誘導

[4] A. Tammaro et al. Dermatitis. 2011, 22(05): 251-255

Topical and Systemic Therapies for Nickel Allergy

[5] 小日山正剛 他 日本食品工業学会誌 1992, 39(7): 596-600

カカオ豆及びチョコレート製品に含まれる重金属、特にニッケルについて

[6] R. Matissek et al. Gordian 1989, 9: 157-162

Schwermetallspuren in Kakao and Kakaoerzeugnissen.

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