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チョコレート・ココア健康講座

Q10

チョコレート・ココアの研究が日本をはじめ世界中で進んでいると聞きますが、これまでにどんなことがわかっていますか?

10

その他

この項では、これまで解説してきた機能性以外に、チョコレートやココア摂取による機能性(機能性成分がポリフェノールと特定されていない機能性も含む)について幅広く紹介します。主にポリフェノールが主体と思われる抗酸化効果やそれに伴う抗老化効果、ポリフェノールが関与していると思われる運動時の好ましい効果や冷え性抑制効果、等がチョコレート・ココア国際栄養シンポジウムで報告されています。そして、ポリフェノールを摂取した時の安全性についても紹介します。

サルコペニア

G. Gutierrez-Salmean et al.(2014)
[1]
項 目 詳 細
被験者 被験者数12名
若年被験者6名 年齢:28.5 ± 7歳
高齢被験者6名 年齢:62 ± 2歳
試験デザイン オープン試験
試験食品 カプセル剤 1粒/日
含 量 エピカテキン 25 mg
摂取期間 7日間
結 果 エピカテキン摂取により、握力や血漿中のフォリスタチン/ミオスタチン比を増加させました。

アルコール性脂肪肝の抑制

  • K. Suzuki et al. (2013) [2]

アルコール摂取によるアルコール性肝炎及び脂肪肝作成の動物実験モデルを用い、カカオポリフェノールのこれらに対する抑制効果を調べた。
その結果、カカオポリフェノールは、肝臓への脂肪蓄積を抑制し、アルコール性肝障害を抑制することが確かめられた。この結果は、カカオポリフェノールがアルコールによる酸化ストレスを軽減したことが大きな要因と考えられた。

老化抑制効果

  • T.Mato et al. (2009) [3]

脳内にある間藤細胞(間藤方雄自治医科大学名誉教授が発見)と名付けられた細胞は、老化に伴い形態変化が起こり、酵素活性が低下することが知られている。
このことを指標に、ココアを長期間摂取させたマウスの間藤細胞を調べたところ、形態変化の程度及び酵素活性の低下が抑制されていた。認知症予防などとの関係研究が期待される。

安全性

  • 介入試験

健常成人を対象に、カカオフラバノールの摂取量や摂取期間が、血圧、血小板機能、代謝変数、その他有害事象に与える影響を調べた。1つ目の試験では、健常成人33名(35〜55歳)に6週間、1,000〜2,000 mg/日のカカオフラバノールを漸増的に摂取させる、オープンラベル摂取量漸増試験を実施した。主要項目は、血圧、血小板機能、代謝変数、有害事象の発生とその重症度とした。副次項目は、カカオフラバノールの代謝産物とメチルキサンチンの血中濃度とした。2つ目の試験では、1つ目の試験と同様の評価項目を、無作為化二重盲検並行群間介入試験で評価した。33〜55歳の健常被験者74名を2群に分け、フラバノール摂取群46名(無摂取群は28名)に、カカオフラバノールを1日2,000 mg、12週間連続摂取させた。これらの試験の結果、心血管疾患のリスクが非常に低い、正常血圧の健常者においては、カカオフラバノール摂取群と無摂取群に、血圧や血小板機能変化の群間差は認められなかった。また両群で代謝変数に臨床的に関連する変化はなかった。報告された有害事象は、重症度が軽度であり、群間差はなかった。

J. I. Ottaviani et al.(2015)
[4]
項 目 詳 細
試験1
被験者 被験者数:健常者37名(男性11名 女性26名)
年齢:40 ± 8歳
試験デザイン オープンラベル摂取量漸増試験
試験食品 カカオ抽出物含有カプセル剤(対照群はカカオフラバノール未含有カプセル剤)
1回目 1カプセル
2回目 2カプセル
3回目 3カプセル
4回目 4カプセル
含 量 カプセル 1錠にカカオフラバノール500 mg
内訳:(-)-エピカテキン 55 mg、(-)-カテキン 5 mg、(+)-カテキン 1.5 mg、プロシアニジン(2〜10量体)438 mg
1回目 カカオフラバノール 500 mg
2回目 カカオフラバノール 1,000 mg
3回目 カカオフラバノール 1,500 mg
4回目 カカオフラバノール 2,000 mg
摂取期間 各回2週間(間に2週間のウォッシュアウト期間)
結 果 血圧や血小板機能の変化に群間差は認められませんでした。
試験2
被験者 被験者数:健常者74名(男性33名 女性41名)
  1. (1)カカオフラバノール摂取群:46名(男性21名 女性25名)
    年齢:41 ± 7歳
  2. (2)対照群:28名(男性12名 女性16名)
    年齢:41 ± 7歳
試験デザイン 無作為化二重盲検並行群間介入試験
試験食品 Study1と同様のカプセル剤
1週目 2カプセル2週目 3カプセル
3〜12週目 4カプセル
含 量 1週目 カカオフラバノール1,000 mg
2週目 カカオフラバノール1,500 mg
3〜12週目 カカオフラバノール 2,000 mg
摂取期間 12週間
結 果 血圧や血小板機能の変化に群間差は認められませんでした。両群で代謝変数に臨床的に関連する変化はありませんでした。報告された有害事象は、重症度が軽度であり、群間差は認められませんでした。

チョコレート・ココア国際栄養シンポジウムでの関連発表

引用文献

[1] G. Gutierrez-Salmean et al. J Nutr. Biochem. 2014, 25(1): 10.1016

Effects of (-)-epicatechin on molecular modulators of skeletal muscle growth and differentiation

[2] K. Suzuki et al. Biosci Biotechnol Biochem. 2013, 77(8): 1792-4.

Oxidative stress during development of alcoholic fatty liver: therapeuticpotential of cacao polyphenol.

[3] T. Mato et al. J Clin Biochem Nutr. 2009 Mar. 44(2): 142-50.

Beneficial Effects of Cocoa in Perivascular Mato Cells of Cerebral Arterioles in SHR-SP (Izm) Rats.

[4] J. I. Ottaviani et al. Am J Clin Nutr. 2015, 102(6): 1425-1435

Safety and efficacy of cocoa flavanol intake in healthy adults: a randomized, controlled, double-masked trial

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