カカオ豆は赤道の南北20度以内の高温多湿な地域で栽培が行われています。中南米か
らアフリカ、アジアなどに広がって行きました。
中南米への広がり
※16世紀前半の産地
メソアメリカ(現在のメキシコ・タバスコ、ソコヌスコ周辺)が中心。伝染病や過酷な労働による原住民人口の減少により衰退した
※16世紀中ごろ
イサルコス(現エル・サルバドル)周辺で盛んになった。ここも原住民の減少による労働力不足により衰退した。
※1525年スペインによりトリニダード島への移植がされた。
※17世紀:カリブ海周辺地域と南米が産地になる
*ベネズエラ(カラカス周辺)入植地からの出荷 |
1607年 |
*ジャマイカへの移植 |
1635年〜40年 |
*エクアドル(グアヤキル周辺)の栽培 |
1640年代 |
*ドミニカ共和国への導入 |
1665年 |
*仏領マルチニーク島からの本国への出荷 |
1679年 |
同島がフランスへの供給地であったことは、
岩倉使節団の報告書にも記載がある(日本の歴史編参照)。 |
*ブラジル(バヒア)からポルトガルへの出荷 |
1770年代 |
バヒアは商業供給地の中心となった |
アフリカへの広がり
*ポルトガル領サン・トメ島へブラジルから移植 |
1824年 |
*コート・ジボアール、カメルーン、コンゴへの植栽 |
1822年〜1905年 |
*西アフリカ地域(ガーナ・ナイジェリアなど)へ植栽広がる |
1830年〜1907年 |
アジアへの広がり
*インドネシア(ジャワ島)へのカカオの紹介 |
1560年 |
オランダ領東インド諸島になって一大産地になる |
*イギリスはセイロン島へ、スペインはフィリピンに紹介した。 |